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- 「おいしい」を経済に変えた男たち
非常で残酷な資本主義を生き抜きたいなら、この創業者にたずねよ!
いまや300万人が働き、市場規模30兆円を誇る外食産業。
それは金融などのように「護送船団方式」で守られた産業とは違い、誰にも守られず、生存競争に明け暮れた剥き出しの資本主義そのものだった!
歴史を紐解けば戦後直後の料飲禁止令、農産物の輸入規制と自由化の波、さらには食と安全をめぐるさまざまな問題や、「ブラック」批判など、数々の苦境を乗り越え、生き延びてきたのだ。
そんな、これまで戦後日本経済史では見向きもされなかった、「おいしい」を経済にしてきた「50年続く飲食チェーン」を築き上げた6人の異端の外食創業者たちの情熱と苦闘、そして経営術に、長年業界団体で数々の苦難に遭遇してきた業界の生き証人が迫る。
【内容】
・魚市場の労働者たちの胃袋をつかみ、牛丼を国民食に育て上げた吉野家・松田瑞穂
・アメリカに学び、1970年大阪万博で花開いたファミレス全盛期をつくった “外食王”、ロイヤル・江頭匡一
・テリヤキバーガーを発明して路地裏の人気店に導いたモス・櫻田慧
・「学生のお腹を満たす」一心で給食ととんかつを広げたグリーンハウス・田沼文蔵
・地域密着で熱烈な常連客に支えられ、経営危機から復活したハングリータイガー・井上修一
・業界最先端の垂直統合で「サイゼはコスパがいい」を勝ち取ったサイゼリヤ・正垣泰彦
【著者紹介】
加藤一隆(かとう・かずたか)
一般社団法人日本フードサービス協会顧問。
1942年京都府生まれ。中央大学法学部卒業。
1974年の協会設立当初より事務局を務め、事務局長、常務理事、専務理事を歴任。
30兆円産業となった外食産業を陰で支えた業界の生き字引。
外食企業の組織化を推進しながら、コメや牛肉の輸入自由化、BSE(牛海綿状脳症)など
の食の安全をめぐる問題、新型コロナウイルス感染症などの対応に取り組む。
※本書を使用して講義・セミナー等を実施する場合には、小社宛許諾を求めてください。
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書籍の正誤に関するお問い合わせは、「お問い合わせフォーム」から書籍名・ページ数等を記載のうえお送りください- 序文 飲食業はいまだ産業にあらず
第1章 牛丼を国民食にした「忘れられたイノベーター」
第2章 ファミレス全盛期を生んだ“外食王"
第3章 テリヤキバーガーを発明した男
第4章 「学生のお腹を満たす」苦学生に寄り添った信念の人 - 第5章 地域密着で常連客に支えられたカウボーイ
第6章 お客さんへの還元にこだわる生産性の鬼
あとがき
日本の外食産業史年表
参考文献